今回は月の描き方について解説していきたいと思います。
ジャンプできる目次
月のベースとなる円を描く
肉眼で地上から見ると、月ってそんなに大きくないですけどアニメなどではよくある演出ですから使い勝手がいいので、描けると便利かもしれません。
夜空背景の前に円を描きます。
やり方は色々あると思いますが、僕は範囲選択ツールをshift押して正円を描いてます。
基本的なことか書いておくとデフォルトだと範囲選択ツールは長方形選択ツールですがshift+Mで楕円選択ツールになります。
楕円選択ツールにした後shift押しながらドラッグすると正円になります。
shiftとAlt押しながらドラッグすると位置を変えずに正円を描けます。
月の海を描く
海って言っても、もちろん水がある海ってわけではないです。
Wikipediaによると
「濃い色の玄武岩で覆われた月の平原」
ついでに拙著「背景」描き方事典から月面の海の解説を引用します。
月面には反射率が低くて暗く見える「海」と呼ばれる部分(実際に水がある海ではありません)と反射率が高くて明るく見える「高地」と呼ばれる部分があります。
「海」にはクレーターが少なく、「高地」にはクレーターが多いです。
この理由は窪地部分に溶岩が溜まって「海」ができたことによります。「海」は溶岩が後から溜まってできたため、溶岩からできる玄武岩という黒い地質であり、また古いクレーターは溶岩で埋まってしまっているためクレーターの数も少ないのです。
月の海の位置とか大きさは、結構といいかげんでいいと思います。
資料の月の絵を見てもバラバラですし、なんとなく月の海とかクレーターとかあれば、みんな月と認識してくれるので見た目が月っぽければ問題ないので気楽に楽しく描いていいと思います。
ちなみに月の海は北半球と南半球で逆に見えます。
これに関してはこのへんのサイトとかドット絵プロフェッショナルテクニックという本にくわしく書いてあります。
月を青で薄く塗る
最終的には白い部分も多くなりますが海以外のところも青で薄く塗っていきます。
このあたりまでは岩とか描くときも基本的に変わらない描き方だと思います。
岩を描くときもクレーターじゃないですけど、小さいくぼみを描いたりしますので。
月のクレーターを描く
月も岩と同じ形のへこみもあっていいと思いますが月のクレーターは一度膨らんでからへこんでいたりしますよね。
そのため少しだけ描き方を変えたりもします。
このように、影の外側にさらにハイライトを入れることで穴のふちの盛り上がりを表現します。
月のクレーターを追加で描く
月をレベル補正をして光らせる
レベル補正をして月を明るくして光っている感じを出します。
光条~クレーターからの放射状の筋を描く
さらにクレーター増やして、クレーターから放射状に線を引きました。
月の光を描く
夜空講座の小さい月のとき同様に月の光を周りにいれます。
以前の夜空の雲をのせて、木を追加して完成です。
この講座の画像はこちらのサイトから統合前PSDの無料サンプル(体験版)をダウンロードできます。
出雲寺ブラシセット_クリスタ版
出雲寺ぜんすけのブラシプリセット_Photoshop版
▲BOOTHにて販売中です。
クリスタがPhotoshopのブラシ読み込めないころに作成したのでPhotoshop版とクリスタ版がありますが基本的に内容は同じものになります。
▼ブラシの詳細記事
自然物背景イラストの描き方 | |
空と雲の描き方 | 夜空(星空)の描き方 |
月の描き方 | ランダム感_自然物の描き方基礎 |
夕空の描き方 | 曇り空の描き方 |
岩の描き方 | 海の描き方 |
花畑の描き方 | 木の描き方 |
山の描き方 | 草原の描き方 |
その他背景の描き方 | |
電柱の描き方 | 魔城背景の描き方 |
逆光シルエット背景の描き方 | ビル群背景イラストの描き方 |
写真トレース背景の描き方 | |
室内(部屋)背景の描き方 | 室内背景添削講座 |
▼当ブログ以外のもたくさんの背景描き方サイトがありますのでそれらをご紹介。
≫背景の描き方イラスト講座サイトまとめ
この世のすべての背景描き方サイトを集めるかのごとくまとめた記事です。