パース講座

パース講座

今回はパースについて僕なりに解説したいと思います。

だだ、パースの話は本がたくさん出ておりますので
すでに本を読んでいるかたには、すでに知っているとか
常識じゃんって内容が多いかもしれません。

CG背景講座と銘打っているぐらいなので、
Photoshopを使ったパースのとりかたの説明をしたいと思います。

Photoshopは名前の通り本来は写真加工のソフトなだけに
Photoshopの本にはパースのとりかたの説明はないでしょうし
逆にパースの本はアナログでもデジタルでも使えるように
特定のソフトに絞った説明はないと思います。

ということで、Photoshopでパースをとるということを  解説していきたいと思います。

え~、というわけでPhotoshopユーザーでない人は戻るボタンで
光の速度で帰ってしまわれたかもしれませんが、めげずに続けていきたいと思います。

パースがなぜ必要か?

パースの具体的な話をする前に
まずはパースがなぜ必要かを話したいと思います。

そもそも、なぜパースは必要なのでしょうか?

リアリティーのあるしっかりした背景を描くためですね。

ですが、ここで一番最初に伝えておかなければいけないことがあります。

なんと、ただパースをとるだけでは正確な背景を描くことはできません!

ラフがまるで違っているといくら
消失点に向かって線をひいても意味がないのです。

パースとった=正解 ではないのです。

じゃあ、パースなんて勉強しなくていいんだ
というとそうでもないのです。

たとえば正方形を紙に描くとします。手順はこんな感じです。

①4辺が同じ長さになるようにアタリをつける。
②定規で線を引く。

この二つの手順のどちらが抜けても綺麗な正方形にはなりません。

・アタリをとっていなければ、線はまっすぐでも
4辺の長さがちがったり角が直角でなかったりしてしまいます。

・定規がない場合は、アタリは取っているのでそれらしい感じには
なりますが、線がヨレていたりしてしまいます。

パースはちょうどこの定規のような立場であると考えてもらうと
わかりやすいのではないかと思います。
パースは定規とかと同じ道具にすぎないのです。

では、そのパースという道具について
少しだけ説明させていただきます。

水平線(アイレベル)

水平線

基本の話しなので、本読んで知ってるかたは読み流してください。
まずは水平線の話しからしましょう。
水平線は言葉通り水平線とか地平線とか言われる
空と海(地面)の境界線です。

これを画面上に取ります。

おい待て、自分は水平線の見えるような大自然の風景ではなく
室内を描きたいんだが……

という場合でも水平線は必要なのです。

なぜか!?

などと引っ張る必要ないぐらい基本的な話ですいません。

パースをとるために必要なものがあります。

それが、消失点。

そして、その消失点は水平線上にあるのです。

そのため室内だろうが水平線は必要なのです。
もちろん、パースを取るためなので、実線である必要は
ありません。

ガイド

たとえば、これ。

ガイドってやつです。
左側にある青い横線がそうです。

新規ガイドで作らなくても、定規(R)を表示させていれば
ウィンドウ端の定規部分をドラックするとガイドを作れます。

これはガイドという名前のとおり本来はサイズや位置のガイド
として使うものなのですが、絵描きにとっては水平線として使えます。

ガイドをロック
そして、注目していただきたいのは新規ガイド(E)の二つ上の
ガイドをロック(K)です。

これをチェックするとガイドが移動しなくなります。
位置を決めて固定したくなったらチェックしましょう。

これを見落としていると、消失点の位置を変えようとして
間違えて水平線を動かしてしまいイライラするハメになります。

ちなみに実線でなくガイドを水平線に使う利点として、画面外にも
水平線が引ける
ということがあります。
ガイド

こんな具合ですね。
ちなみに、パース線はペンツールです。
いわゆるパスってやつですね。

フォトショップ使ってる人なら、パスでパース線を取ってる人は
結構いるんじゃないかと思います。

ちなみに、パースとるぶんには直線だけなので
「パスってペジェとかよくわかんないから好きじゃないんだよっ!」
というかたでも大丈夫だと思います。

ちなみに水平線はアイレベルと呼ばれることもあります。
アイレベル すなわち目線の高さのことです。
ようするに、しゃがんだり、這いつくばったりして見ている高さが
立っているときと変わるとアイレベルも変化します。

同じ高さにあるものは水平線(アイレベル)に並ぶのです。

これは複数の人物が画面上にいる場合にとてつもなく重要なことなのです。
カメラが目の高さなら遠くにいる人も手前にいる人も
水平線上に目があるのです。
もちろん、背の高さが同じ人物の場合の話です。
背丈分は補正してください。

水平線(アイレベル)に並ぶということを意識していないと
立っているはずの人が、しゃがんでるか空中浮遊して
いる絵ができあがることはよくあります。
キャラを上手く描ける人でも、パースが得意じゃない人の
レイアウトはこのあたりがぬけているのだと思います。

デジタルでパースをとる利点

デジタルでパースをとると何が便利か!?

便利とかどうこう言う前にですね、アナログでビギナーの方が
描くとパースを間違えやすいのです!

当然、ちゃんと描ける人ならデジタルだろうがアナログだろうが
関係ありません。

では、なぜビギナーがミスりやすいのかというと

理由は単純。アナログだと比較的正しい位置に消失点を取るのが
めんどうだからです。

個人的な見解なので乱暴な言い分かもしれませんが、

 パースの間違いは、たいがい消失点が近すぎることなのです!!
(一点透視の場合は対角線の消失点)

消失点が近いとどうなるかというと、パースがきつくなります。
すなわち、広角レンズ気味になるのです。
よほど魚眼レンズのようなカットを描くつもりでないのなら
パースを弱めておいたほうがいいでしょう。

つまり
「アナログだとビギナーがミスりやすい=アナログだと消失点が近くに描きがち」
ということです。

それはなぜかといいますと、さきほど言ったとおりめんどうだから

なにがめんどうかというと
アナログだと遠くに消失点を取るのがめんどうなのです。

なぜなら、遠くに消失点を取るには紙を継げ足したりとか
画鋲や糸を使うかパース定規2 を使うかしなくてはならない
のです。

めんどうだとどうしてしまうかというと、当然
楽したくなるのが人間ですから、とりあえず
紙足さなくていい位置とか紙一枚足すだけで済む位置に消失点をとるのです。

そして歪んだ絵を目の前にしてこう言うのです
「いや、パースはとったんですけどねぇ?」

僕もそうでした。
自分でもなんで変になってしまったかわからないのです。
パースはとってるはずなんだけどなと、首をかしげるハメになるのです。

これが前回「パースはただの道具に過ぎん!」と僕が言ってか理由です。

そんなわけで、アナログだと消失点遠くにとるの大変なわけですが
デジタルならズームツールで引きまくってから消失点をとれば
相当遠くにとることも容易なのです。
パース

消失点さえとってしまえば、あとはこの後↓で解説する
「パスでパース」を使ってパース線を増やしていけばいいわけです。

結局アナログだろうがデジタルだろうがかまわないんだけど、
手を抜いて消失点の位置を決めないようにということです。

 今回のポイント

・パースは道具だから過信はNG。
でも便利な道具だからおぼえたら確実に役立ちます。
・水平線はガイドを使用
・ガイドをロック
・水平線=アイレベル=目線の高さ
・同じ高さにあるものは水平線(アイレベル)に並ぶのです。
・パースの間違いはたいがい消失点が近すぎる

パスでパース
右の点を消失点とする。

消失点

さらに二本の間にパースの線を増やしたい。 新規で引くと下図のように消失点にあわせる手間があるのと
微妙なずれが確実に発生するのでいまいち。

cg

Alt+Shiftでペンツールを白矢印に変え、て下の点を選択します。

cg cg

Alt押しながら「↑キー」を一回押すとポイントが増えます。二回押すと二つ増えますので、
Alt押しながら「↑キー」を押しっぱなしにすると大量生産してしまうので、
増やしたい数だけ「↑キー」を押します。

Altを放して「↑キー」だけを押すとそのまま上に移動できます。
あとは普通に矢印で移動させたりしてください。

cg

消失点を移動したいときには白矢印でマウスの左ボタンをドラッグすると
四角い点線がでるのでそれで消失点付近を囲むとバラバラにならずに
消失点を移動することができます。

cg

この内容は僕の執筆した書籍でも解説しておりますので合わせてご参考いただければと思います。

背景CGテクニックガイド

2011年1月22日
  

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