先日、クラウドストレージを買い切りのpCloudにしたことについての記事を書きました。
その記事ではなぜpCloudにしたのかということやpCloudの特徴などを紹介しましたが、今回は実際にpCloudを使うにあたっての使い方の解説をしたいと思います。
基本的にDropboxなどのクラウドストレージを使ったことがあれば特に困ることはないのですが、、pCloudを使い始める人のお役に立てば幸いです。
ジャンプできる目次
pCloudのダウンロードからインストール
まずはpCloudの公式サイトのトップページを開きます。
- STEP
アカウント作成
ログインする必要があるのでアカウントを作成するかGoogleアカウントと連携するかします。 pCloudをPCにインストールするためのダウンロードリンクが表示されます。
「クリックしてメールアドレスを確認する」をクリックします。
「スタートガイド」をクリックするとこのようなPDFの説明のページが表示されます。
「マイアカウント」へ進むをクリックすると以下のようなページに遷移します。
今後は今回登録したメールとパスワードでログインできるようになります。
- STEP
ダウンロード
公式サイト一番上のダウンロードタブを開くとダウンロード画面になります。
今まで他のソフトやサービスをダウンロードやインストールしたことがあれば特に困ることもないと思います。
pCloudの無料分の増加方法
pCloudをダウンロードしてログインすると以後pCloudの公式サイトのトップページはそれまでのログイン用の画面でなく、自分のpCloudのファイルマネージャー画面になります。

画面の上部に1~6のステップが書かれている場所がありますが、これをこなすと無料ストレージが増えます。

ダウンロードしたあとに何か適当なデータをアップしたりして実際に使ってみるともう一段階進みます。

上記のような感じでわりと簡単な課題をこなすと無料で7GBまで使えるようになります。
まぁ、ゲームアプリでいうところのチュートリアルまで完了させると7GBまでアンロックされるイメージです。
そして、最後のステップが3GB残っているのですがこれは他の人招待をするごとに増えるというやつですね
https://u.pcloud.com/#page=register&invite=sy2Q7Z4udFHX
こんな感じの招待用のリンクがあるので、たとえば「こちらからどうぞ」というようにリンクを張ったりSNSなどで紹介するともらえるってわけです。
ちなみに僕はすでに課金しているので、この招待リンクは使えないです。課金後は以下画像の文言が表示されるようになります。

無料だけで10GBにして運用しようとするとこの招待ってのはわりとネックになるかと思います。
そんなわけで無料分だと7GB使えると思っておいていいんじゃないかと思います。
7GBや10GBだとそれこそスマホのカメラアップロードで動画ファイルとかあるとわりと埋まるぐらいなので、やはりちゃんと使おうと思うと課金する必要ありだと個人的には思います。
pCloudの環境設定方法
基本的にはインストールできたら上記の無料追加方法がそのままpCloudの使い方のチュートリアルになっているので、基本的な使い方は問題ないかと思います。
ここではpCloudの設定について軽く説明します。

タスクバーにあるpCloudのアイコンを右クリック。
環境設定を選択すると設定画面が開きます。
pCloudのアカウントタブ

pCloudの環境設定アカウントタブ
この画面でpCloudの残りの容量が確認できます。アップグレードは課金ページにいきます。
pCloudのバックアップタブ

pCloudの環境設定_タブ
PCのバックアップ設定のタブです。過去バージョンを1年間復活できるようです。
じつは僕はまだ使っていない機能ではありますが、定番のフォルダを指定してバックアップ取れるので、ローカルデータの保存に便利かと思います。
例としては『CELSYS』『Adobe』『My Kindle Content』といったフォルダなど。
CLIP STUDIO PAINTがドキュメントフォルダに自動生成するバックアップなどまでpCloudに保存する必要もないと思いますので、このバックアップ機能ではなく次に紹介するSyncタブのフォルダ同期機能で対応したほうがいいケースも多いんじゃないかと思います。
pCloudの同期タブ

同期したいフォルダを追加するときは右上にある『新たな同期を追加』をクリックします。

僕の場合はスクショのとおり、ドキュメントフォルダに同期用のフォルダを作っていますが、どこでも指定できますし複数の同期フォルダを作ることもできます。
pCloudの設定タブ

pCloudの設定タブにはさらに「一般」「速度設定」「ディスクの使用設定」「Crypto設定」 「バックアップと同期の除外」「高度な設定」とタブでわかれています。
pCloudの「一般」タブ
- パソコンのスタートアップでpCloudを起動する
- コンテキストメニューにpCloudを表示する
- ファイルステータスアイコンを表示する
- スクリーンショットをアップロードする
- 言語設定
Generalタブでは上記内容が設定できます。
普通に考えてpCloudをスタートアップは基本的にチェック入れるとしてコンテキストメニューというのはマウスを右クリックしたときに表示される以下の画像の赤枠の部分のことです。


そして4つ目のチェックボックスはスクショをpCloudのアップするかという設定です。
これにチェックをいれるとPCでキャプチャした画像がpCloudに『Screenshots』というフォルダができてそこに保存されるようになります。
こうしてブログを書く際にもスクショはよく使いますし、画像を保存したりする際にも便利な機能だと思います。

ぜんすけ
僕の場合は別の範囲指定できるソフトでスクショしているのでチェック外していますが、そうでなければチェックいれておいてもいいかもです
pCloudの「速度設定」タブ

「速度設定」タブはこんな感じでアップロードやダウンロードのスピード制限をできます。
僕はデフォルトのまま特にいじってません。
pCloudの「ディスクの使用設定」タブ

最小ディスク容量
pCloudはデータをアップロードするときに一時的にローカルのストレージ容量を使うんですが、大量のデータを一気にpCloudに入れようとしたときに使わないでおくディスク容量を指定する箇所ですね。
ディスクキャッシュサイズ
pCloudで使うキャッシュサイズを指定できます。ローカルに余裕があればこれを大きくしておくことでより軽快になりますが、ローカルストレージ容量を食うのでそのあたりは空き具合と相談ですね。
pCloudの「Crypto設定」 タブ
追加課金の必要な暗号化フォルダの設定です。


スリープモードに入ったときに暗号化フォルダをロックをかける場合はチェックを入れます。
暗号化フォルダをpCloudが起動したときに自動でロックすることもできます。

ぜんすけ
僕は暗号フォルダを作るpCloud Cryptoにも課金しましたので、使い勝手などのレビュー記事も作成したのでCryptoについては▼以下の記事もあわせてお読みいただければと思います。
≫pCloudの暗号化で情報漏洩を回避【軍用レベルのクラウドストレージのセキュリティ対策】
pCloudの「バックアップと同期の除外」タブ

バックアップや同期の除外フォルダをここで指定できます。
ドキュメントフォルダとかは結構アプリが勝手にフォルダ作ってたりするので、ここでうまく指定すればバックアップ不要なものを除いて必要なものだけバックアップとれるというわけですね。
pCloudの環境設定の基本的なところは以上ですが、タブには他に『共有』や『ファイルリクエスト』などもあります。
というわけで、続いてはpCloudの『共有』機能の使い方を解説していきます。
【pCloudの共有】共有機能の使い方

シェア機能を使うとデータの受け渡しなどをpCloudで行うことができます。
ファイルとフォルダの共有_Share Link
共有したいファイルを右クリックしてコンテキストメニューでシェアリンクを選ぶと次のウィンドウが表示されます。

そして、リンク設定をクリックすると次のウィンドウになります。

ここで出たリンクをコピーして相手に伝えるとこのデータを受け渡すことができます。
パスワード保護と有効期限をつけることができます。

6文字以上のパスワードを入力してSaveをするとパスワードをかけることができます。

データ共有の有効期限を決めることができます。

ファイルをシェアするのと同様にフォルダ単位でもシェア可能です。複数のファイルを一度に受け渡すことができます。
フォルダ共有への招待

前述の『リンクを共有する』でもファイルだけでなくフォルダも共有できるので『フォルダに招待』との違いはなに、同じもの? と思うかもしれませんね。
『フォルダに招待』は相手にサインアップする手間をかけさせてしまいますが、その代わり閲覧だけでなく編集権限を与えることも可能になります。

「さらにコラボレーターを招待する」の欄に招待したい人のメールアドレスを記入します。


pCloudの「フォルダに招待」で招待した相手にはこのようなメールが届きます。

招待を承諾するをクリックしてリンク先に飛び、編集もしくは閲覧できるようになります。
pCloudのファイルの共有を停止するには

共有タブを開いて『停止』をクリックで止めることができます。
フォルダの共有じたいを止めるのではなく共有メンバーの変更をしたい場合は『管理』をクリック。
【pCloudの共有】ファイルリクエスト機能の使い方
そもそもファイルリクエストとは?
すでに他のオンラインストレージを使いこなしている人には当たり前なのかもしれませんが、僕は今まで他のサービスでも特にファイルリクエストという機能を使っていませんでした。
そんな僕のようなかたもまだまたいるのではないかと思いますので、簡単にファイルリクエスト機能について解説します。
ファイル転送サービスの場合は圧縮ファイルをダウンロードして解凍したりすることになりますが、ファイルリクエストの場合はデータを直接指定したフォルダ入れてもらえます。
- 複数の人からデータを集めるときに適している。
- 基本的にアップロードした人同士は見ることができずリクエストした人だけが見れる。※ファイル共有をしない限り
このような特徴があるので、先生が生徒に課題の提出を求める場合などに便利なんだとか。
pCloudのファイルリクエストの使い方
ファイルリクエストに使うフォルダを選ぶ

またなにも使っていないとこのようにまっさらの状態。「ファイルを要求する」をクリック
「ファイルを要求する」をクリックすると次のウィンドウがポップアップします。

すでにpCloudにファイルリクエスト用に使いたいフォルダが作成済みの場合はこの「pcloudフォルダを選択する」でフォルダを選択し「選択」をクリックします。
まだファイルリクエスト用のフォルダがない場合は「フォルダの新規作成」をクリックするとさらにフォルダ作成のウィンドウがポップアップされるのでそこに名前を入れて「フォルダの新規作成」をクリックします。
ファイルリクエストのリンクを送る

ファイルリクエスト用にフォルダを選ぶとこのようにリストに並びます。右のほうにある『アクション』をクリックするとファイルリクエスト用のリンクコードがクリップボードにコピーされます。
ファイルリクエストのリンクコードを送られた側の見えかた
リンクを送られた側はそのアドレスに飛ぶと以下のようなページが表示されます。

クリックすることでアップロードするファイルを選べます。もしくはファイルをドラッグすることでもOKです。
名前を入れてアップロードをクリックするとアップロードされます。

リクエストした側の受け取りフォルダ
そうすると以下のように送信者名の名前の入ったフォルダが出来ています。

正直一度も使っていなくて、どんな機能かわからずまっさらな状態だと最初にファイルリクエストを押すのはためらわれたかと思いますが、実際にどんな機能で使い方なのかわかると今度使ってみようかなという気になりますね。

ぜんすけ
ファイルリクエストされる相手はpCloudのアカウント不要でアップロード可能です。
【pCloudの共有方法】リンクを共有する、フォルダに招待、ファイルリクエストの違い
なんか色々な機能があったんで、どう使い分けていいか迷っちゃうんじゃないかと思うのでザックリまとめました。
機能 | 共有相手 | サインイン | どう使うか |
---|---|---|---|
リンクを共有する | 自分→相手 | 不要 | リンクを送ってデータを受け渡す |
フォルダに招待 | 自分⇔相手 | 必要 | 共同でデータを入れあったり、編集したりする |
ファイルリクエスト | 自分←相手 | 不要 | リンクを送ってデータを提出してもらうとき |
お互いにアカウントを持っていれば「フォルダに招待」は双方からデータを渡せるますが、自分しかpCloudのアカウント持っていない場合でも「リンクを共有する」と「ファイルリクエスト」を使えばデータの受け渡しは行えるってわけですね。

pCloud で音楽を聞く_プレイリストの使い方
普通に音楽データファイルを入れておけば聞くことはできますが、スマホなどで気軽に流す使いかたを解説します。
スマホのPcloudで毎回保存したフォルダをストリーミングで流すこともできますが、よく聞く曲を毎回開きにいくのも面倒なのでプレイリストを使うのがオススメです。

1曲ごとならプレイリストにいれるのが面倒な場合はWeb版のPcloudのFile Managerからフォルダ内の曲を全選択して、メニューから[その他]>[プレイリストに追加]でプレイリストにいれることができます。

pCloudのアプリでアルバム名が文字化けした場合

mp3ファイルのアルバム名やアーティスト名が文字化けする場合は、ID3タグの文字コードがShift_JISかUnicodeかというような理由ということで、『ID3Uni』といったフリーソフトなどでMP3のタグを変換してファイルを保存することで解決します。
くわしい変換方法は『文字化け mp3』などで検索していただければ出てくると思います。
Web版のpCloudの使い方
基本的にPC版とスマホ版のアプリを入れておけばWeb版を開くことは少ないですが、いざというときはこちらを知っていると役に立ちます。
pCloud(Web版)の見方を変える

最初に開いたときに図のようにチュートリアルがでます。このオプションメニューから選ぶとどのように見えるか確認したい場合はいかに解説をたたんでありますので、そちらをご覧ください。
pCloud(Web版)の見方① 一覧表示

一覧表示はスタンダードな表示方法ですね。
pCloud(Web版)の見方② 一覧拡大表示

一覧拡大表示は少しアイコンなど大きくなっています。
pCloud(Web版)の見方③ グリッド表示

グリッド表示は画像なども大きく並ぶのでサムネイルでの内容確認がしやすくなります。
pCloud(Web版)の見方④ 縦横比グリッド

通常のグリッド表示は正方形の形でサムネイルが表示されますが、縦横比グリッドだと横長の画像もサムネイルで切られるずに全体が表示されるようになります。
アカウント設定

左上に自分のアカウントのメアドが書いてあるのでそこをクリックすると以下のように切り替わります。


pCloud で過去のファイルに戻す。リビジョンの使い方
うっかり間違った状態でデータの上書き保存してしまって真っ青になるなんてことあったりしますよね。
僕も今回、Photoshopのテキストデータの入っているPSDをうっかりCLIP STUDIO PAINTで開いて保存してしまって、テキストレイヤーがすべてラスタライズされてしまったことに気がつきました。
本来なら覆水盆に返らずなのですが、クラウドに保存していると過去バージョンに戻すことが可能です。

pCloudでリビジョンを使うときはWeb版のほうから行います。
過去のバージョンに戻したいファイルをみつけたら右クリックをし、リビジョンを選択します。

するとこのように過去に保存したバージョンが表示されます。
右クリックをして『このリビジョンに戻す』を選択するとそのときのデータに巻き戻すことができます。
pCloud Saveで画像保存を容易にする
pCloud Saveというブラウザ拡張機能を使うことでpCloudに簡単にネットの画像やテキストなどを保存することができます。
pCloud Saveについては詳しくはこちらの別記事で解説しているのでそちらを見ていただければと思います。
≫【pCloud Save】ネットの画像保存を手軽にするブラウザ拡張機能
pCloudのお月見セール【2025】(2025年10月)

pCloudの七夕セールは買い切りのライフタイムプランのセールです。
キャンペーン名 | プラン | 開催時期 | 1TB | 2TB 価格 (割引率) | 10TB |
---|---|---|---|---|---|
pCloud お月見セール | ライフタイムプラン + pCloud Encryption暗号化 | 2025年 10月 | $199 (70%off) | $279 (66%off) | $799 (62%off) |
pCloudお月見セールはpCloud Encryption暗号化が無料でついているので超お得なセールです!
無料でついてくるといっても通常のセール価格より高かったら微妙かもしれませんが、なんと他のセール価格と同じ割引後価格なんですよ。
すなわちシンプルにpCloud Encryption暗号化の価格分だけ普段のセールよりも得になるのです。
普段のセールでpCloudを購入し別途pCloud暗号化機能を追加購入するよりも$150ほどお得になる計算です……!
過去セールと比較
・2022年サイバーマンデーセール:同じく暗号化機能付き2TBが$399。➡今回は当時より$120安い。
・2023年ハロウィンセール: 暗号化機能単体のセールで$115。➡今回はこれがおまけで付属。

ぜんすけ
いやこれお得すぎませんか…!!僕は過去にpCloud Encryption暗号化を別で購入しているんで、このタイミングでpCloudを購入できる人が羨ましいぐらいです!
これは過去一番お得なセールが今回のセールで更新されたのではないでしょうか。
過去のセール早見表で見比べていただければわかると思いますが、今回の pCloudのお月見セール【2025】は過去数年を振り返ってみて一番おすすめできるセールといって過言ではないかと思います。
ファミリーライフタイムを狙っていたのでなければ今回のセールはかなり狙い目ですのでお見逃しなく!
