2022年9月30日に発売したKeyの新作キネティックノベル『終のステラ』
こちらに当ブログの管理人である出雲寺ぜんすけが背景で参加しています!
Keyといえば、
という数々の神作品をこの世に送り出してきた泣きゲーの代名詞ともいえるブランドですね。
オタクの必修科目といっても過言ではないのではないでしょうか。
ぜんすけ
僕も学生時代からKey作品には泣かされてきました!
そのKeyの作品の中にキネティックノベルというで選択肢がなく気軽に、純粋なストーリーを動的な演出で楽しむシリーズがあります。
終のステラはその最新作で
ということで、とても期待されているかたも多い作品なのではないかと思います!
じつは終のステラは手軽に楽しめるキネティックノベルでありながらも重厚さも求めたという作品です。
▲こちらの開発ブログの記事にて作品のボリューム感などにつくてもくわしく語られています。
ジャンプできる目次
『終のステラ』で出雲寺ぜんすけが担当した背景の紹介
公式サイトで公開されているなかでは以下背景は僕が担当しています。
終のステラ公式サイトでは背景の使用されているシーンのテキストも表示されています。
これ以外にも多数描いていて、差分抜きで20枚ほど担当しています。
ロープライス作品なら20枚ぐらいの背景枚数あれば成り立ちそうですが、これが一部にすぎないあたり『終のステラ』という作品の背景グラフィックリソースの豊富さをうかがい知ることができるのではないでしょうか!?
『終のステラ』の背景担当の紹介
公式サイトのSTAFF欄に記載されていますが以下が終のステラの背景担当になります。
結構多くの人数で作成されています。
キネティックノベルというシリーズにもかかわらず。これだけ背景に人数を動員して作られているということはその力の入れ具合がうかがわれます。
『終のステラ』背景の担当はどんなクリエイター?
人数が必要なほどの物量で背景にも力を入れているということはわかったけど、担当クリエイターはどんな人材なのか気になるところではないでしょうか?
もとから背景絵師に興味があるかたなら、もしかしたらご存知の顏ぶれかもしれないですが、そもそもこの記事にたどりつくまで背景絵師を一人も知らないぞというかたもおられるのではないかと思います。
というわけで、『終のステラ』の背景クリエイターを紹介させていただきたいと思います!
歯車ラプト
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、ゲーム開発会社のグラフィッカーを経て独立。
現在フリーのイラストレーターとして活動中。
終のステラでの担当背景
▲終のステラのTVCMでもおなじみ、1枚目の都市遺跡全体を崖上から見下ろす街並みの背景も歯車ラプトさんの手がけた背景!
3Dを使いこなしている背景クリエイター様で、上記画像のような都市遺跡外観あたりの場面を多くご担当されています!
商業担当作品一部抜粋
- PHP『ゼロマキナ』
- PLM『じおらまんしょん』
- KADOKAWA『歯車の塔の探空士』
- バーチャルマーケットアート担当
▲廃墟の世界を描くという書籍の著者の一人。
サイト
出雲寺ぜんすけ
今読んでいただいている、この記事を書いている僕です。
終のステラでの担当背景
現在Twitterで順次公開中ですが、僕のポートフォリオサイトのほうでも見れます。
商業担当作品一部抜粋
- エターナルリンケージ
- 2027
- デジタルイラストの「背景」描き方事典
- 背景CGテクニックガイド
▼詳細はサイトでご確認ください。
サイト
今見ているこのサイトですね。ページ上部のGALLERYから仕事実績がみれます。
ユウキナオヒロ
フリーランスの2Dイラストレーター。
「ソーシャルゲーム、美少女ゲーム、コンシューマゲーム、MV背景、ショートアニメ背景、コンセプトアート」などの背景グラフィックの制作を主に、キャラクター制作も手掛ける。
終のステラでの担当背景
こちらの市場の背景をご担当。おそらく他にも多数ご担当されているかと思います!
ご担当された背景の公開が追加されていました! ここもカッコいいなと思っていた破壊された港の背景。
商業担当作品一部抜粋
- セプテーニ・クロスゲート様の「Wiz;Alice」
- Laplacian「白昼夢の青写真」メインビジュアル等の背景
- 中世ヨーロッパの風景を描く
ユウキナオヒロさんは上記著書でも市場の背景を解説されていたこともあってか、それとも偶然なのか、終のステラでも市場の背景をご担当されています。
市場はモノが多くて背景屋的にはなかなか大変なシーンですが、バリエーションゆたかに商品を描きこみつつ、本作の空気感やカラーを表現して描かれています。
▼他多数お仕事をされているので詳細はサイトでご確認ください。
サイト
J.タネダ
元ゲーム会社勤務のイラストレーター。
現在はフリーランスのコンセプトアーティスト、イラストレーターとして活動中。
ゲーム用コンセプトイラストやキービジュアル、アセットデザイン、アドベンチャーパート背景、
バトル背景、カードゲーム背景、動画用一枚絵など様々なアートワークを手掛ける。
終のステラでの担当背景
都市遺跡内の背景などをSF作品らしいカッコいい場面を多数ご担当されています!
商業担当作品一部抜粋
- 黒ウィ魔法使いと黒猫のウィズ イラスト作成
- ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 6th LoveLive! ~KU-RU-KU-RU Rock ‘n’ Roll TOUR~ <WINDY STAGE> キービジュアルイラスト作成 背景美術担当
- 中世ヨーロッパの風景を描く
ユウキナオヒロさんと同じく『中世ヨーロッパの風景を描く』の著者の一人。
▼他多数お仕事をされているので詳細はサイトでご確認ください。
サイト
株式会社 Creative Freaks
アニメの背景美術制作会社Creative Freaks。SPYxFAMILY、着せ恋、鬼滅の刃 等、
話題のアニメの背景も描かれている背景美術の会社。
終のステラでの担当背景
僕ら個人背景描きの担当以外のシーンになるので、後半のほうの場面を多く担当されているかと思われます。
商業担当作品一部抜粋
- 【映画】ONE PIECE FILM RED
- 【TVアニメ】SPY×FAMILY
- 【TVアニメ】パリピ孔明
サイト
『終のステラ』の背景担当まとめ
というわけで、こうして紹介のためまとめてみて気がつきましたが、終のステラに参加しているフリーの背景描き4人は、なにげに背景イラスト技法書の著者だったりします。
しかも、偶然にもこの僕のブログで以前書いた記事企画『背景イラストレーターまとめ【お仕事募集中の背景絵師】』にもご参加いただいている方々でもあったりします。
そんなわけでこの記事を読んだことで普通の人は気がつかないような背景の微妙な違いがわかる背景オタクの扉が開くきっかけになれば幸いです。
ぜんすけ
その扉を開きたいと思う人がどれほどいるかは疑問ですがw
まぁ、背景を誰が描いているかとか知らなくても作品じたいは全然楽しめるんですが、こうして背景スタッフまで公開してくれていると、ユーザー的にはそういったオタク的な楽しみかたもできますし、背景絵師もマーケティングに多少なり協力できるしこういった流れが一般化するといいなと思います。
今回それぞれの背景絵師の紹介で掲載した商業担当作品一部抜粋ってやつも皆さん公開できないやつをたくさんやっていると思います。(とりあえず、僕自身は色々とあります……)
ほんと見せれる実績って氷山の一角だったりするんですよね。
ほんと、そうですね! 発売後の盛り上がりにも期待したい!
こう言っていただけるかたがいるだけで、背景を担当した一人としては感無量です!
『終のステラ』演出用グラフィック
終のステラの背景描きということでこの記事では紹介してきましたが、じつは終のステラには演出グラフィックが多数あって、そちらはキャラの立ち絵がのる『背景』ではありませんが、一般的に背景と称されることも多いグラフィックも多数あります。
こちらの演出グラフィックは終のステラのメカデザインなどをご担当されているからますさんや、ビジュアルアーツの内製スタッフの皆さまがご担当されていると思います。
終のステラの演出用グラフィックのクオリティがまた見惚れるぐらい高いんですよね。
『終のステラ』2022年9月30日から販売開始
ついに、終のステラの販売が開始されました!
種類 | 定価 | 内容 |
---|---|---|
初回限定版 | ¥5,280 | ゲーム、サントラCD、アートブック |
豪華限定版 | ¥10,780 | 上記、初回限定版に加えて 分割B2タペストリー、ストーリーブック、カラビナ、スペシャルカード、シール |
ダウンロード版 | ¥1,980 | ゲーム |
背景などもこれだけのグラフィックリソースを投入しているのに、ゲームをプレイするだけならダウンロード版が2000円を切っているので破格のお値段。
より多くの方にプレイしてもらいたいという心意気を感じますよね!