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フリーランスとサラリーマン結局どちらがいいのか問題
結論から言うと、どちらがいいかは、その人が重視していることとその状況によるため……
人による……!
という結論です。
ぜんすけ
さすがに家族構成とか人によって状況違いすぎて……
しかし、しかしです。次の考えを知っていると生きていくうえで有益かと思います。
この記事では最後にどちらか一方に決めず、フリーランスとサラリーマンどちらも出来得る自分であることを提案しています。
なぜならそれが強みになるからです!
そんなわけでまずはフリーとサラリーマンのそれぞれ良いところを見比べてみましょう。
▼イラストを始めるのに必要な道具、学習、就職など当ブログ内容の総まとめ記事
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フリーランス推しの情報に偏る土壌
フリーランス一年
僕はサラリーマンを長年続けていて辞めてフリーランスになりました。
ちょうど▼この開業したという記事を書いてから1年。
【個人事業主として開業しました!】開業届け出す意味と、出すときに楽な方法
そんなわけでフリーランス1年間やってみた感想とサラリーマンとの比較をしていきたいと思います。
現在サラリーマンをやっていて、フリーで仕事をしたいと思っている人の参考になればと思います。
フリーランスに偏りすぎないように分析したい
この手のテーマで語られる記事というものは、フリーランスの良い点を語り、会社員はダメだよねみたいなことを言う場合が多いと思うんですよ。
というのも基本的には日本人の多くが会社員として働いているんで
会社員いいじゃんっていう話をしても興味を持ってもらえないわけです。
だってそのまま現状維持でいいわけなので
なので基本的にはフリーランスサイコーって内容に偏っているんではないかと思うわけです。
しかし実際のところどうなんだってのが気になるわけじゃないですか
僕の場合実際に会社員を長く続けてきましたが
この一年フリーランスをやってみて両方経験したんで実際どうかって話をしたいと思います。
フリーランスの良いところ
- 確定申告をする必要がある
- その他事務手続きを自分でする
- ボーナスがない
- 満員電車からの解放
- 遅刻がない
- 宅配の荷物はいつでも受け取れる
- 残業がない
- 家族そろって夕飯を食べられる
こんな感じですね。ではひとつずつ見ていきましょう。
満員電車からの解放
満員電車からの解放、これはやはりでかいですよね。
ゲーム会社などクリエイティブ系の職場だと10時始業が多く、一番やばい時間から少しずれていてまだマシなほう
それでも、電車通勤がないのはストレス要因が一つ減るのは間違いないですね。
遅刻がない
遅刻という概念がなくなります。
『やばい会社に遅れてしまう』といった精神的なストレスであったりするものがなくなる
というのは非常に良いなと思います
うちの場合、子供を保育園に連れて行くのは、業界的に出勤時間の遅い僕が担当です。
子供を保育園に送ってから会社に行くわけなんですけど、子供ってのは急に出かける直前で機嫌が悪くなったりとか、出かける寸前にトイレに行くと言い出したりとか保育園に着くまでの道草を食ってみたりとかするわけですよ。
振り返って『おいでおいで』のジェスチャーをしないとついて来ていない。そんな誘導任務。
それが未就学児です
会社の出社時間は決まっているので数分の遅れも遅刻は遅刻。
この状況だとどうしても余裕がなくなりがちです。
「早くして! 行くよ!」とか言わずに、子供に対してかなり余裕もって接することができるっていうのが良いです
僕は会社員のとき、基本的に地元の駅の改札にはほぼ同じ時間に到着していました。
別に遅刻したからといって査定でマイナスになって給料が少し下がるだけ……と開き直れればいいのですが性格的に遅刻しないように何とか間に合わせようとしてしまうわけです
始業時間と幼児という、コントロールできないことできないことの狭間のストレスは地味にキツイ……
そんなわけで保育園に通わせている間はフリーランス継続したいところですね。
宅配の荷物はいつでも受け取れる
ネットで買い物をする時とかも気兼ねなくいつでも気にせず注文できます。
基本的に家にいるんでいつでも受け取ることができるっていうのはいい点ですね。
空気を読んだ残業がない
ただ残業がないと言うとやや語弊があって
逆にうっかりすると残業してしまうという罠があります。
しかし、周りの空気を読んみたいなそういう無駄なよく分からない日本人的な残業というのがなくなります。
家族そろって夕飯を食べられる
フリーランスは働き終わったら即家にいるという状況です。
なので家族と夕飯を食べることができるって言うのも利点のひとつだと思います。
サラリーマンの場合はそんなに残業していなかったとしても、ゲーム業界など10時ぐらいから始まるので定時が19時です。
定時ダッシュできればいいですが、通勤時間ドアツードアで1時間ちょっとだったりすると家に着くのは20時。現実的な時間としては21時近くになっていることが普通でしょう。
まあそうすると夕飯なんか家族は食べ終わってたりするんで一緒に食べることは出来ません。
さらに残業とかした場合、家に着くのは22時とかになるわけでそうなるともう子供達が寝ている時間だったりするんですよね。
よく聞く話だとお父さんと会うことがほとんどなくて毎日家に帰ってても休みの日ぐらいしか姿をあまり見ないから「また来てね」と言われちゃうとか
サラリーマンだとしかたないねってことだけど、フリーランスだと夕飯は一緒に食べることができるんです。
ぜんすけ
まぁ実際のところ子供が「あれも食べたくない、これも食べたくない」みたいなわがままや癇癪でストレスたまることもあったりしますが……
それでも子供が成長してしまうまでの時間を共に過ごせるというのは価値のあることではないかと。
フリーランスの悪いところ
確定申告をする必要がある
サラリーマンでも副業していれば必要ですが、フリーランスだとマストなのがこの確定申告ですね。
年に一度とはいえそれなりに手間のかかる事務作業。
やよいの青色申告オンラインとかクラウドの確定申告サービスを使ってある程度楽にできますが、サラリーマンのように何もしないでいいわけではないですね。
その他事務手続きを自分でする
請求書を作成したり、初めて仕事する取引先とは各種手続きが必要なのでそういった事務作業も必要になってきます。
ボーナスがない
あたりまえですが、ボーナスなんてものはないですね。
とはいえ、サラリーマンも小規模だったり会社の財務状況によってはなくなることもありますから……。
サラリーマンの良いところ
- 時間の拘束
- 休みなど許可や状況を見る必要がある
- オンオフを明確にさせやすい
- 仲間がいる
- IT健保など
- 仕事が途切れない
- 老後リスクが低い
ざっとこんな感じでしょうか。
オンオフを明確にさせやすい。
フリーランスの場合は自分でコントロールできるかなうっかりしていると
何か夢中になって延々と仕事をしてしまったりとか充実っていうのは明確にその境界があいまいになってしまうことも多々あるわけですね。
サラリーマンの場合は会社とプライベートを場所でわけやすいっていうのは利点ではないのかなと思います。
仲間がいる
会社の同僚とかがいたりするっていうのはサラリーマン手にとっては一つメリットなのかなと思います。
人が集まるとネガティブな状況にもなり得るのですが、逆にでもポジティブな面もやっぱりあると思うんですよね。
気軽に話したりできる人がいて、所属感があります。
これはサラリーマンでいるときにはあまり意識していなかったメリットだと思います。
フリーランスをやってみて初めて実感できることな気がします。
IT健保など
サラリーマンの場合、健康保険は会社で入ってると思うんですけど
関東ITソフトウェア健康保険組合とかだったりとかすると旅行代金の割引に使えたりします。
まあ今年なんかはGOTOキャンペーンがありますが、こういった会社で入っている保険を活用すると常に小さめのGOTOキャンペーンが展開されてるようなもんです。
- 旅行代金
- ディズニーランド
- 飲食
ぜんすけ
食事とかは提携されている場所も限られていますし、予約を取るのも大変かもですが僕も旅行は何回か使いました
会社で加入している健康保険なので見落としがちですが、せっかくサラリーマンだったら保険を活用するとお得だと思います。
わざわざ会社もその保険で安くなるよみたいなことをすごいプッシュしてくれるわけじゃないので、これは自らちゃんと調べたほうがいいと思います。
以前勤めていた会社の同僚がIT健保を活用していて「使ったほうがいいっすよ」って教えてくれたってのもあって僕も認識できました。
そんなわけで、現在サラリーマンのかたは
今すぐ財布から保険証を出してどこの保険か確認してみてください!
就活の面接で定番の質問「何か質問はありますか?」に対して、「特にありません」というのを回避するためにその会社の保険はどこですかってのを聞くのもありかと。
何万円か安くなたりしたのでかなりお得だと思います。
ぜんすけ
ただ手続きが少し面倒だったりするんで,それだけなんとか乗り越えればば活用するに越したことはないですね
仕事が途切れない
サラリーマンの場合は基本的に仕事がある状況が普通です。
しかし、フリーランスの場合は請負仕事が主体の場合は仕事が途切れることもあるでしょうし、反対にに受けきれないことも。
フリーでやってみて痛感したのは個人で受けられる仕事量って思いのほか少ないなと。
依頼が重なると受けられないことも普通にあります。
上手くコントロールしないと逆に空きができてしまうこともあるわけで、難しいものです。
サラリーマンの場合はその心配がないのはメリットといえるでしょう。
老後リスクが低い
サラリーマンは厚生年金なので、国民年金のみに比べて年金額が多くなるため老後の安心感があります。
とはいえ、強制的に払っている厚生年金の額ってかなりのものですし、しかも会社が同額納めてくれているってことなのでわりとドン引きしてしまいます。
とはいえ正社員ではなく個人事業主として契約したらかといって会社が社会保険料が浮いた分を報酬に上乗せしてくれるわけでもないことが多いでしょうし、そこはサラリーマンの利点として考えていいのではないでしょうか。
サラリーマンの悪いところ
時間の拘束
サラリーマンの場合は時間がきっちり決まっているので自由度が少ない。そして、場合によっては残業などで自分の時間はどこまでもなくなるリスクがあります。
休みなど許可や状況を見る必要がある
ホワイトな環境であれば、まだましですがそれでもやはり休んでも大丈夫か状況を見る必要があります。
たとえばゲーム会社で運営コンテンツがあったりするとその運営スケジュールによっては外せないタイミングもあるので、いつでも自由に休んだりするわけにはいかなかったりします。
結局サラリーマンとフリーどっちがいいのか
そんなわけでフリーランスとサラリーマンの良い点悪い点考えてきました。
結局どっちがいいんだっていう話でもあるんですが……
今の僕が考える結論はどちらもありです。
曖昧な結論のようですが、このどちらも考慮から外すわけではないというのが強みになりえる。
そう思うわけです。
なぜ、両方の可能性を残すことが強みになるのか?
すなわち自分は絶対にサラリーマンしかやらないもしくはフリーランスしかやらないというふうに決めてしまうと交渉相手の有利になってしまうわけですよね。
フリーで仕事なかったとしても別にサラリーマンなればいいやと思えれば弱気に出たりとか時間単価に合わないような仕事をする必要性はあまりないわけですよね。
いつでもフリーランスになればいいやと思っていれば会社に対しても対等な関係でいられるわけです。
自分の選択肢が増えているという状況別の生きていく方法があるという状況の方が 弱みを握られずに対等でいられるというわけです。
例えば「絶対にサラリーマンにはならない、フリーランスでの絵の仕事しかやらない」って人がいたとします。
この場合、発注がなかったときに安くしていくとか安易な競争に走ってしまうわけです。
そうなるともう地獄の始まりですよね。
フリーランスの請負仕事以外の選択肢がないと、これより安い金額では受けないと言う強気の姿勢を持つことができなくなってしまうわけです。
これは就職の場合も同じです。
フリーランスっていう可能性を完全に消してしまうと、
再就職先のメドがついていないと勤めてる会社を辞めにくくなる。
次の会社を決めずに辞めた場合も、タイミングをはかることができず、すぐに決めなければならないという不利な状況になる。
というのも就職活動というのはやはりタイミングというのが重要なんです。
僕なんかは氷河期世代という就職活動においては最凶の世代なわけでタイミングの重要性は痛感しています。
そもそもどんなに能力があったとしても会社として人員を求めていないタイミングであったら採用できないんです。
僕がゲーム会社に勤めていた時にもありました。
採用通知を別の人に出してしまった後にとても素晴らしいポートフォリオが送られてきたことがあります。
採用枠1名でだったのでほんの少しのタイミングの違いで採用することができなかったのです。
要するに就職というのは需給の問題があるわけでいつ応募するかっていうのによってかなり差が出てきます。
ということは今まさに応募すべき時なのかタイミングなのかを見極める必要性があります。
例えば
- 今が就職活動に向いてるのかどうか。人員を減らしているか、増やしているか
- 社会全体だけでなく業界にもよるため自分の検討している業界の場合はどうなのかとか
など調べる必要があります。
ゲーム業界のCGデザイナーになるために必要なスキルと転職サイト、転職エージェントまとめ
▲転職サイトなどをたまに巡回するなどして、求人数が多そうかなどを確認するとある程度把握できます。
タイミングによって求人が多い時と少ない時が結構大きく差があります。
フリーランスでもとりあえず生きて行けるのであれば、タイミングをみきわめることもできるというわけです。
このようにフリーランスとサラリーマンどちらが良いという二元論ではなく、自分がどのようにでも働けるという可能性を増やすというのもメリットになるんではないかという考え方を今の僕は持っています。
まとめ
- 満員電車からの解放
- 遅刻がない
- 宅配の荷物はいつでも受け取れる
- 空気を読んだ残業がない
- 家族そろって夕飯を食べられる
- オンオフを明確にさせやすい
- 仲間がいる
- IT健保など
- 仕事が途切れない
- 老後リスクが低い
メリットデメリットから考えてどちらかしかやれないって人も当然いると思います。
また、人生のタイミングによってそれぞれのメリットデメリットの価値が変わります。
たとえば遅刻という概念がないというフリーランスのメリットが子供の送り迎えがある時期には高まるといった具合です。
そんなわけで意外と自分はどちらでもやれるかもという状況の人はそれが強みとして活かせるかもよって話でした。
今後はフリーランスをやってみてわかったことのような内容も発信していこうなかなと思います。
今回のフリーランス、サラリーマンそれぞれのメリットデメリットに対しての対策などもあるのでそのあたりも書けたらなと思います。