今まで僕がPhotoshopで作って使っていたブラシをクリスタ(CLIP STUDIO PAINT PRO )用に設定しなおしたりしていたのですが、そのときに設定に手間取ったポイントを今回は解説します。
Photoshopのブラシファイルをポチっとクリスタのブラシにコンバートしてくれる便利ツールとかあればいいのですが、なさそうだったので手作業で、同じような項目を調整する作業をしています。
そうするとPhotoshopのあの設定をする場所はどこかなと探したりするわけです。
クリスタは元からあるブラシや他の人が作ったブラシもたくさんあるので初心者であれば、自分でそれほどいじることもないのだと思いますが、いざ自分でカスタマイズしようとしたときに今回の内容を把握していると無駄に時間を取られずにすむと思います。
▼クリスタの使い方のまとめ記事はこちらから
≫CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の使い方や設定をわかりやすく解説【初心者講座】
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CLIP STUDIO PAINTのサブツール詳細パレットを開く
その僕がハマったポイントを説明する前にまずは、クリスタのブラシを設定するパレットの開きかたは以下のとおりです。
メニューから[ウィンドウ]>[サブツール詳細]こちらを開きます。
自作ブラシの設定はこのサブツール詳細パレットで行います。
先日の↑このクリスタ入門記事でも、ブラシの種類を選ぶサブツールパレットとそのブラシの設定をするツールプロパティパレットがあると書きましたが
さらに突っ込んだ設定をするためのサブツール詳細パレットがあるわけですね。
ぜんすけ
どうやらサブツール詳細パレットの簡易版がツールプロパティパレットってことみたいですね
筆圧感知でブラシの先の太さに変化を出すようにする
まずは一つ目のハマりポイント、筆圧感知の設定です。
別に普通にデフォルトでも筆圧設定の効いているのもそうでないのもあるので、近いブラシからカスタマイズし始めていればいいのですが、途中でこのブラシは筆圧むしろ切りたいんだけど、みたいな場合もあるわけです。
でも、そんなときにはじめてクリスタを触る場合は意外とすぐにたどりつけなかったりします。
クリスタの入りと抜きの設定は二種類ある
迷子になる原因がこれですね。入りや抜きのように線の太さを変えるための場所が1箇所ではないのです。
クリスタにはPhotoshopなど同様に普通に筆圧感知の効く状態にする設定と一度線が描かれてから後付けで入り抜きの効いた線に変換してくれる設定の二種類があります。
サブツール詳細パレットに入り抜きという項目があるので、初見だとまずここをいじると思うのですが、残念ながらこちらは一度描かれた後から入り抜きに変化するという挙動のものです。
いやこれじゃない。
この設定を使いたいときがくるかもしれませんが、今やりたいのはこれじゃないのです。
普通に筆圧感知の設定をするのはブラシサイズの下矢印アイコン
普通の筆圧感知をさせる設定をするのはブラシサイズなのです!
その右端の細いところのアイコンをクリックすると下図のような設定項目が開きます。
チェックボックスにチェックを付けた項目に影響を受けるようになるので、ここで筆圧にチェックを入れればOKです。
目立つところの別の入り抜き設定があるだけにUX的に完全に初見殺しなので、これからクリスタを使うという人はぜひこのことを知っておいていただければと思います。
【CLIP STUDIO PAINT】ブラシの方向のランダム設定
二つ目はブラシのランダム設定です。
ランダムな向きにさせたり、すなおにまっすぐにブラシ先の形で使いたい設定があります。
Photoshopでいうところの角度のジッターという設定項目ですね。
これのクリスタでの設定項目を探すと意外とすぐにブラシ先端のところに向きというのが見つかります。
これは良かったとスライダーをいじってみますが0にしようが最大の360にしても変化なし。
別の項目なのかと探すも、それらしきものがないとハマります。
実際にこの設定をする場所は最初に見たブラシ先端の向きの場所でよかったのですが、じつは赤枠で囲った□に/が入ったアイコンのとこをクリックして開かないといけません。
ちなみにこのアイコンは何もチェックを入れていないという意味です。
チェックを入れるとそのアイコンが表示されるようになり、複数チェックするとこのダブルチェックのアイコンになります。
というわけで、この中のランダムのチェックボックスを外したり付けたりすることで、ランダムのオンオフができます。
CLIP STUDIO PAINTのサブツール詳細パレットにある目玉アイコンは何ですか?
最後におまけで、このサブツール詳細パレットの目玉アイコンについて解説します。
僕が今回解説した筆圧やランダムの設定を見つけられなくて迷子になっていたときに、サブツール詳細パレットを適当にいじっていて気になったのがこの目玉アイコン。
オンオフしても特にブラシの描き心地にはなんの影響もないしなんなん? と思ったわけですが、こいつはツールプロパティパレットにこの項目を表示するかしないかのアイコンでした。
サブツール詳細パレットの簡易版であるツールプロパティパレットに入れておきたい項目をここでチョイスすることができるというわけです。
サブツール詳細パレットとツールプロパティパレット関係性がわかってしまうと、「なるほど~」といった感じですね。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のブラシ設定まとめ
今回ブラシ設定の初見殺しを二つ紹介しましたが、両方とも細いアイコンをクリックすることで設定できる項目でした。
クリスタのUIではこの細いアイコンから詳細設定という仕様なので、他でもこの細いアイコンがあったらとりあえず一回開いてみておくと良さそうです!
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