この記事では遠近法の種類について解説していきます。
遠近法の種類
では遠近法はどんなものがあるか見ていきましょう。
- 重畳(ちょうじょう)遠近法
- 上下遠近法
- 大小遠近法
- 線遠近法 幾何学遠近法(透視図法)
- 空気遠近法
- 消失遠近法
- 色彩遠近法
重畳(ちょうじょう)遠近法
重なりの遠近表現ですね。重なっていて隠れているほうが遠くにあるように見えるというものです。
上下遠近法
水平線に近い位置にあるほうが遠くにあるように見えるという遠近法です
水平線より下のものは上に行くほど遠いです。
しかし空を飛んでいるものなど水平線より上側に描かれているものは下に行くほど遠くなります。
大小遠近法
大きいものが近く小さいものが遠くにあるように見えるという遠近法です。
空気遠近法
レイリー散乱によって波長の短い青い色の光が空気中で散乱するというのが空が青い理由です。
遠くにいくほど間に空気が多くなりその散乱した色の影響を受けます。
すなわち昼の青い空の場合なら遠くにいくほど青白くなります。
消失遠近法
ピンボケなど焦点の効果などを利用したよく見える箇所と見えない箇所による遠近表現。
色彩遠近法
進出色と後退色による遠近法です。
赤や黄などの暖色が進出色。青や紫などの寒色が後退色。
というのが基本的な解説ですが、どちらかというと絵描きというよりもデザイナー系の知識な気がします。
あまり意識して絵を描く際に使うイメージはないですが、前述の空気遠近法を使っていれば遠くが勝手に青の後退色を使ってるんじゃないかなと思います。
この写真の場合は色彩遠近法的には赤が進出色なので目立ちます。そのため色彩遠近法だけなら赤い箱が近いことになります。
しかし、重畳遠近法のおかげで実際には青いカゴのほうが手前にあるとわかります。
この画像が面白いのは大小遠近法、色彩遠近法についてはルールの逆をやってることですね。
上下遠近法と重なり遠近法だけでも前後感は認識されるわけですね。
遠近法まとめ
遠近法の種類としてたくさんあるようですが、そのうちの大半がほぼ線遠近法(透視図法)の知識の一部といえます。
- 重畳遠近法
- 上下遠近法
- 大小遠近法
- 線遠近法 幾何学遠近法(透視図法)
これらは遠近法の種類としてはわかれていますがパースを学んでおけばとりあえずOK。
というわけで以下でそのパースについて解説していきます。