2020年に発売された背景描き方本をまとめてみました。なんと今年は10冊と二桁もの背景本が出版されました!
さすがにぜんぶは買えていないのですが、読んでみたい本ばかりではあるので実際に読んだ本はそのタイミングで更新しようと思います。
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トミーのコンセプトアート教室 マンガと添削で楽しく学べる!
(日本語) 大型本 – 2020/2/29
富安 健一郎 (著), 佐倉 おりこ (イラスト)
トミーのコンセプトアート教室 マンガと添削で楽しく学べる!
発売日 : 2020/2/29
大型本 : 127ページ
コンセプトアートといえばのINEIの富安さんの著書ですね。今回はさらにマンガや添削などで初めての人も手に取りやすい形になった書籍ですね。
The Art of INEI コンセプトアートなどで解説されている内容をマンガなどで馴染みやすい表現をしたのが本書のため、すでにそちらなどを持っている人にとっては重複する内容もあるかと思います。
The Art of INEI コンセプトアートはブラシなど特典もあるのでガチ勢はそっちで、価格が抑えられてマンガで気楽に読みたいという場合はこの本というイメージかと思います。
吉田誠治作品集&パース徹底テクニック
吉田誠治作品集&パース徹底テクニック
吉田誠治 (著)
発売日 : 2020/5/29
言語: : 日本語
単行本 : 159ページ
吉田誠治作品集とパース徹底テクニックということで半分は画集で半分が技法書ということですが、パースの解説が後半にあります。
パースの基本的なところだけでなく、画面作りで役に立つことなどが解説されていて大変参考になります。
解説も見やすくて参考にしやすいです!
2020年に出た背景の本でも特に売れた本ではないかと思います。
ここを変えればグッと良くなる背景画の描き方 キャラを生かす背景 超描けるシリーズ
酒井達也 (著), かも仮面 (著)
ここを変えればグッと良くなる背景画の描き方 キャラを生かす背景 超描けるシリーズ
発売日 : 2020/2/28
単行本 : 143ページ
添削の解説もあり、ビフォーアフターの解説によってどこを良くするとより魅力的な背景になるかの解説がされています。
また、写真起こしなど様々なアプローチでの背景の描き方を解説されています。
前述の吉田誠治さんの本もそうでしたがイラストの上から手描きの解説はわかりやすくていいですね。
著者の酒井達也さんはパルミーの講師もされています。
パルミー(Palmie)お絵かき講座をプロが受講した感想
▲当ブログのパルミーレビュー記事
中世ヨーロッパの風景を描く
(日本語) 単行本 – 2020/6/24
J・タネダ (著), 屋久木雄太 (著), ユウキナオヒロ (著)
中世ヨーロッパの風景を描く
発売日 : 2020/6/24
単行本 : 175ページ
差分の解説が結構ある構成なので、背景の差分の描き方をこれだけ解説している技法書も珍しいのではと思いました。
プロとして仕事をしていると確実に描く機会がある時間差分もしっかり学べる本になっているんではないかと思います。
現在プロとして活躍中の執筆陣のノウハウを見ることができます。
▲J・タネダさんやユウキナオヒロさんといった当ブログ記事の企画にもご参加いただいている作家陣による書籍です!
屋久木雄太さんの解説ではその描かれる世界がなぜそうなっているかなどに考える姿勢や、距離による描きこみの違いや岩の描き方など個別の物の描き方もあります。
J・タネダさんさんの解説ではmochaさんやlackさんなどの他のイラストレーターさんの公開している素材なども紹介してくださっているので同じものを再現しようとしたときに参考になると思います。
ユウキナオヒロさんの解説は物がたくさんあって描くのが大変そうな市場のイラストです。
市場の背景を描くとなるとわりと参考資料探すのも大変ですし、まして解説されていることも少ないので参考になるんではないかと。
建築知識2020年7月号
2020/6/19
建築知識2020年7月号
建築雑誌なんですが今年もわいっしゅさんの記事があったり背景などを描くイラストレーター向けの号のようです。
建築雑誌は寸法なんかも載っていたり参考になりますよね。
○×でわかる風景作画 神技作画シリーズ
(日本語) 単行本 – 2020/9/2
さけハラス (著)
○×でわかる風景作画 神技作画シリーズ
発売日 : 2020/9/2
単行本 : 136ページ
昨年のこのブログ記事でも写真加工で作る風景イラストを紹介させていただいたので、2年連続の出版ですね。
出版社も同じKADOKAWA社なので基本構成は前著作踏襲で、表紙イラストのメイキングを編集さんとのフィードバックも交えて解説していますので、実際の仕事の流れを見れるようになっています。
タイトルにもあるように○×形式というのが今回の本のポイントですね。
僕が執筆した本でもやはりNG例はわかりやすいと思っているので意図的に入れています。
こちらの本も添削での解説があります。
いちばんやさしいパースと背景画の描き方
いちばんやさしいパースと背景画の描き方
発売日 : 2020/11/1
単行本(ソフトカバー) : 195ページ
このあたりからわりと、この記事を作成しているときに近い時期に発売されているのでまだ読んでいない本になってきます。
パースの本ということですが、サンプル画像みるとかなり背景物に関する寸法やうんちくが書かれていて役に立ちそうな本な予感です。
廃墟の世界を描く
(日本語) 単行本 – 2020/11/25
歯車ラプト (著, イラスト), Trip Dancer (著, イラスト),Chigu (著, イラスト)
廃墟の世界を描く
発売日 : 2020/11/25
単行本 : 160ページ
▲歯車ラプトさん、Chiguさんといった当ブログ記事の企画にもご参加いただいている作家陣による書籍です!
廃墟の世界に特化した技法書ということで、背景を描いていれば描く機会のあるテーマだと思います。
まだ読めていないですが、いずれ入手したいと思うのであらためてその時追記できればと。
コンセプト別 世界観のつくりかた: キャラクターを見せるための背景テクニック
(日本語) 単行本 – 2020/12/10
コンセプト別 世界観のつくりかた: キャラクターを見せるための背景テクニック
発売日 : 2020/12/10
単行本 : 144ページ
5人の作家によるコンセント別の解説背景本ということです。
2020年は年後半にもたくさん背景本出ましたので、今後買ったらレヴュー追記していきます。
基礎から実践まで全網羅 背景の描き方
高原 さと (著)
基礎から実践まで全網羅 背景の描き方
初動を見る限りかなり売れている本ではないかと思います!
単著で256ページって読者として想像しているよりもかなり大変なので、他人事ながらそれがむくわれて本当に良かったなと思います。
https://takaharasatoshi.com/archives/3332
▲著者の高原さとさんのブログで出版の経緯などの記事。
自分も頑張ろうとたいへん刺激を受けました!
まとめ
そんなわけで2020年の背景本を10冊紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
2020年は背景技法書がかなりの冊数が出版された年になりました!
背景描き方本総まとめ
▲デジタル背景描き方本のまとめページ。
2019年発売の背景の描き方本まとめ【イラスト技法書】
▲デジタルに限らず2019年に発売された背景関連書籍
玄光社さんが1社で5冊出しているので、今年かなり背景本に注力されたのが大きい気もします。
背景以外のイラスト技法書が何冊出版されているのか僕は把握できていないですが、これだけの冊数の背景本が出版されているとなると感覚的には背景本の割合は結構高かったのではと思いました。
そして今年は作家陣に講師をやられている方が多いのか、添削による解説を取り扱う書籍が増えたように思いました。