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背景美術CG講座【背景添削講座】
背景CGテクニックガイド
を読んでくれたSさんという方から
当たり障りない感想を言ったりするだけなら簡単ですが、
しかし、当サイトは背景講座サイトではありますが、
なぜかといいますと、具体的にどこをどう直すと良くなるかという指摘をするのは
とはいえ、僕の本を読んでがんばって描いている方に
そこで、 マンツーマンではなく公開での添削ならば多くの方に役に立つ というわけで、こちらが今回Sさんが描いてくれた背景です。
それではさっそく添削を始めたいと思います。 ■ 【修正ポイント1】 アイレベルより上にある物が俯瞰になっている
カップなど円柱形の物は EL(アイレベル)の線と同じ箇所は直線になりますが、
例外 ■ 【修正ポイント2】 食器棚の中が傾いているように見える 消失点に向かうパースに合わせてしっかり描いているのになぜこのように なってしまうのか?
これはパースの本などを読んでそのとおりにしたはずなのになぜか
この原因は奥行が長いすぎることです。
それによって、一般的な長さでイメージしたよりも上面が見える範囲
パースをとっているはずなのに違和感がある場合は ■ 【修正ポイント3】 円をパースに合わせる。
これら赤丸で囲った円柱状の物が本来よりも手前に向いていて
出窓の観葉植物はアイレベルにかなり近い位置にあるので、特に気になります。
こうならないためにはまず、円形を描くときにはこのようなミス パースの確認
実際にSさんの描かれた鉢がパースにあっているかを確認してみます。
消失点からのパースの線を表示した状態です。
右の平面図のように円が水色の点に接していなくてはならないのですが
このように鉢の円に合う消失点の位置を探すとかなり上にありました。
床に垂直に立っている物は部屋のアイレベルと同じ高さに消失点がなく 修正方法
■ 【修正ポイント4】 ラグのテクスチャが変形されていない 点線のようにラグの柄の円が正円になっています。 これは柄によってはパッと見た瞬間気が付かないかもしれませんが こうしたことが違和感の原因となりますので変形の手間を惜しまない ようにしましょう。 テクスチャを変形テクスチャを編集→自由変形でテクスチャをラグの形に合わせて変形します。 スマートオブジェクトちなみに、このテクスチャの変形をする前にテクスチャをスマートオブジェクトに しておくと、後から平面のテクスチャを変えるだけで再変形しなくても ラグの柄を変えることができるようになります。 ■ 【修正ポイント5】 フローリングのパース 見えにくいかもしれませんがフローリングの板の境の線がパースを無視しています。 ラグは消失点からのパスと同じ方向に向かっていますが、 床のラインは別の方向に向かっています。
このように他と平行であるはずの線のパースがズレていると ■ 【修正ポイント6】 出窓の形
これまで、修正点を色々と述べてきましたが
この出窓は長方形ではなく台形型に奥の辺が短くなっています。
わかっていれば簡単な話で、まず長方形でアタリをとって描けば
この赤線で描いた長方形パースを参考に台形型に描けばいいのです。 出窓の奥行
元の絵だと出窓の奥行が長すぎたので奥行を短くしています。 ■ 【修正ポイント7】 面の色の違い
もう一つ出窓について指摘すると、出窓の面によって明度に違いをつけたほうがいいでしょう。
こんなところで今回の添削講座の連載を一旦終了としようかと思います。
さらに良くするための解説もできそうな気もしますが、今は時間的に
今回、Sさんの描いた背景に色々と指摘してきましたが、僕が背景を描き始めた |
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