青空の描き方2007

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それでは、さっそく空背景の描き方を説明したいと思います。
背景と言ったらやっぱり最初は空背景ですよね。
僕も最初にCGで背景を描いたのは人物の後ろに空背景を描いた
ものだったと思います。


グラデーションで空のベースを作ります。


空の描き方


空のベース
グラデーションツールで縦にグラデーションをかけただけの状態ですね。

この時点で雲一つない青空背景と言えなくも
ないですがやはり空背景といえば雲ですよね。

というわけで、雲を描いていきます。


雲のアタリをとります。

雲の下書き

下書きといった感じで、どこに雲を配置するか描いていきます。

今回はてきとうに描いてますが、この段階でランダム感をしっかりつけているとあとあと楽になります。



※ランダム感に関してはランダム感の項目を参照してください。

ランダム感 自然物講座

2007.04.13

塗りつぶします。

雲の描き方

ブラシで塗りつぶします。最初からあたりをとるときに、塗りつぶしてこの状態にしてもいいですね。

指先ツールで馴染ませます。

指先ツールで馴染ませた雲

指先ブラシタイプ
リアル系の雲の場合は普通の指先ツールでいいと思いますが、

アニメ背景風の雲にするために筆っぽさを出すために指先タイプを変えます。

画像にあるようなザラザラした感じの指先にします。

指先強度
強さを80%程度にします。



同様に全体を指先で馴染ませます。

空の描き方

ここまでできれば、後の作業はこれの繰り返しです。

小さいちぎれた雲や陰に同様に指先で馴染ませればいいのです。


離れた小さな雲を追加します。


離れた小さな雲


大きな雲の近くにブラシで白をちょんちょんと置いていきます。



小さな雲を馴染ませます。


小雲を馴染


 小さな雲も同じように指先で馴染ませます。

空の描き方

遠景の雲をレイヤーマスクで半透明にします。

空の描き方

空気遠近法によって遠近感を出すため遠くの雲を薄くします。

遠い雲は自分とその遠い雲の間に大量の空気があり、
近くの雲と見え方が違うのでそれを表現することでリアリティを出すというわけです。

具体的には、レイヤーウィンドウの下のほうにある
レイヤーマスクを追加ボタンを押すと、レイヤーマスクができますので、薄くしたいところを
ブラシで塗るなりグラデーションツールを使うなりします。

 雲の陰を塗ります。

雲の陰


【グループ化】
※PhotoshopCSからはクリッピングマスクという名称になっています。

グループ化すると、てきとうに塗ってもはみ出さないので、便利です。
グループ化のショートカットはctrl+Gです。グループ化解除はctrl+Shift+Gです。

もしくは、グループ化したいレイヤーの間でaltを押してアイコンが変わったら
左クリックでもグループ化できます。同じ操作でグループ化解除もできます。





 

 陰を指先ツールで馴染ませます。

陰を指先ツール
陰を指先ツール

雲を描いたときと同じように指先で馴染ませていきます。



cg
 

 陰を薄くします。

不透明度を50%
次に二段目の陰を入れるために、今描いた一段目の陰を薄くします。

レイヤーウィンドウの不透明度を50%ほどにします。


 

 二段目の陰を入れるために陰の色をのせます。


二段目の陰

二段目の陰
キャラクターのアニメ塗りでも1影 2影というように、影の中でもより暗い部分を
塗ったりしますが、それと同じように二段目の陰を入れます。

 

いままでと同じように、てきとうに色をのせておいて、
指先でならしながら形を調整していきます。

遠景の雲cg


 

 次は遠景の雲を描きます。


遠景の雲cg
適当に白を置いていきます。指先ツールで横に伸ばします。

 

 遠景のわりに雲が濃いので薄くします。


遠景雲
レイヤーウィンドウの不透明度を50%~60%ほどにします。

薄いのでたいして見えないですが、あるとないのでは仕上がりが違います。
濃すぎると近くの雲との違いがなくなり、遠近感がでなくなってしまいます。

ここまでで、とりあえず雲の完成です。

 


しかし、ここからが重要です。
ちょっと手を加えるだけで、雰囲気が変わります。

基本は諧調の項目で書かれていることを空に適用しているだけです。
諧調の項目で書いたとおり、明度の諧調の変化が背景を良くします。
そのために、空に明るい部分を作ります。

明るくするのは普通に考えて太陽のある方向でしょう。

 

 画面の左側に白を薄くのせます。

エアブラシ系ブラシ

エアブラシ系のボケ足の広いブラシで直径大きくします。

ブラシの端のあたりを使います。



 レイヤーウィンドウでレイヤーモードを変えます。

レイヤーモード

レイヤーモード
通常からオーバーレイにします。

白い光だったのが、色の変化のある光に変わったと思います。

明度の諧調だけでなく色相の諧調にもこれで少し幅がでました。

 



 光の色を調整します。

光の色調整

 
 

オーバーレイだけだとオーバーレイ的な色味が強すぎ
るので、白い色をオーバーレイのレイヤーの上にのせて落ち着かせます。

そのためにまず

・オーバーレイのレイヤーを複製します。
・レイヤーモードをスクリーンにします。



 明るい部分の微調整をします。

微調整

微調整です。お好みでやってください。

さて、これでだいたいできました。では最後の仕上げです。


レベル補正

なぜレベル補正をするかといいますと、絵をあまり描いてない人は意識せずにいると
色味も明度も変化のない灰色の絵を描いてしまうことが多いからです。

ここで灰色の絵といっているのは、彩度ことだけを言っているわけでなく
メリハリのないぼんやりした絵のことを言っています。

他人の描いた絵を見ると気が付くのですが、意外と描いている本人は気がつき
にくいので、チェックの意味でもレベル補正をしてみるといいと思います。

それでは実際にレベル補正を行ってみましょう。
ただし、あとでブラッシュアップしたりする場合を考えて、レイヤーが分かれた状態に
しておきたいので調整レイヤーでレベル補正を行います。

調整レイヤーを使うことで後からレベル補正の度合いを
やりなおしやすいというのも利点です。

 

【調整レイヤー】


レイヤーウィンドウの下のほうにある調整レイヤーの作成ボタンを押します。
そして下に広がった中からレベル補正を選択します。
 

レベル補正
そうするとレベル補正のダイアログボックスが開きます。
白と黒の三角を移動させて調整します。

 

基本的に何もない部分をなくすように三角を寄せます。
この図の場合は右端まで黒い部分があるので白三角は右端のままでいいでしょう。
左端は黒い部分がないので図のあたりまで寄せます。

 

レベル補正1


レベル補正2
絵によっては、クドくなりすぎたり逆に物足りなかったりするので、絵を見ながら調整してください。

・OKを押すと、レベル補正の調整レイヤーができます。

 

再調整したい場合は、矢印のところをダブルクリックするとレベル補正のダイアログボックスが開きます。

 

ダイアログボックス
おつかれさまでした。
これで、空の完成です。

もっといいものにしたい場合は、調整したりさらに描き込んだり、
時間の許すかぎりがんばってください。

空CG




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この内容は僕の執筆した書籍でも解説しておりますので合わせてご参考いただければと思います。
背景CGテクニックガイド詳細と補足


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